終焉論

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『永遠』という言葉がすごく欲しがった時期があった この手からこぼれていくのが怖くて 大切なものを失うのが怖くて 『永遠』を求めた時期があった 大切という意味を知ったから 失うという意味を知ったから 『永遠』だと言われた時期があった 大切だったから 失うということを否定したかったから 『永遠』とはどういう事か悟った時期があった 『永遠』とは「永遠」が永遠に無いということ 『永遠』が果てなく悲しく思えた 不確かなもの 『永遠』を求めた私は それからただ『終焉』を求めた 『永遠』なんて有り得ない事は私は求めない 『終わり』がなければ それは… ただ、辛い 私は『永遠』より幸せな『終焉』を求める だから永遠なんて誓わない だけど生きてるかぎりは出来る事をやるわ 死んだあとは誰も私をしばれない 私でさえも 「不変」と「絶対」と「永遠」をひたすら、ただひたすら求めた時期があった 人を愛して 人を必要として 身を捧げて 心を捧げて 魂を捧げて それでも、終わりはくる 終わりが、きた だけど、終わる瞬間まで気持ちは変わらなかった 私は 「永遠」を求めてさ迷うより 「今」を全力で大切にしたい 幸せな「終わり」を求めたい 納得できて笑顔になれる「終わり」を求める いつ来るか分からない「終わり」のために 「今」を大切にしたい 「永遠」を信じて 「永遠」を求めた結果「絶望」をみて 「後悔」したから 「今」という「一瞬一瞬」を全力で大切にすれば良かったと、後悔しているから 「永遠」なんて言わないで 悲しく、なってしまう 思い出してしまうから _
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