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「良かったぁ……このドレスね、今度開かれるこの街のお祭りで着ることになってるんだ…。ちゃんと踊れると良いけどなぁ…。」
少し寂しそうにライアは上を向き、そう言った。
『あぁ、大丈夫だよ、ライアなら出来るよ…。』
クランはつられて、悲しそうに答えてしまった。
『あぁ、そうだ!ライア!俺の事、心配してくれたんだって?ありがとうね。』
重い空気を裂くように、クランがそう言うと
「うん、あの戦いでクランには助けられたから…。
あ、お礼にこれ、もらってくれる?」
と、ライアは首飾りを差し出し、クランの首にかけた。
「もし、離れてても、この首飾りがあれば、いつも一緒でしょ?それを私だと思ってね?」
『あ、あぁ…ありがとうな…。大切にするよ。』
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