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私が今日から住む場所は、一年中雨と霧に包まれた街、ガラリア。
大っきらいな街に住むことになったのは、私のこの世で唯一の親友、リアが、生涯孤独の私を気遣って、こちらで一緒に住もうと言ってくれたのが始まりだった。
そう、私には両親がいない。親戚がいるのかもわからない。赤ん坊の頃から施設で暮らしていた。そこで似たような境遇のリアと出会った。
内気で人見知りな私と正反対で、姉御肌でサバサバしているリアとは、似ても似つかない。
それが良かったらしい。二人はいつも一緒だった。リアの面倒見のよさもあり、私はほかにも何人か親しい友達を作ることができた。
それでもやはり、リアは一番私を理解してくれる存在だった。
リアは中学卒業後、ガラリアへと引っ越し、そこで誰の力も借りずに生活している。
今日から私も、そこに暮らすことになる。再びリアと再会できるのは嬉しいが、私は濡れるのが苦手だし、寒いのも嫌いだ。
そんな私が、新しい生活に慣れることはできるのだろうか……。
それが不安なのだ。
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