4人が本棚に入れています
本棚に追加
「お困りですか?」
声のするほうを向くと、案内人みたいな人が、にこにこと笑顔を貼り付けた若い男の子がいた。
「えっと…スタバを探してるんです。」
「ご案内させていただきます。」
こちらです、と前を歩く彼についていくと、視界にお馴染みのスタバのマークが見えた。
「ありがとう。」
彼の手に一ドル札を渡し、私は店に入った。
「ティア!」
すでに到着していたリアと手を取り合って再会を喜んだ。
「リア、全然変わってないわね。」
「ティアはまたちょっと老けたわ。」
「大人っぽくなったって言って。」
他愛ないことでクスクス笑いあいながら、リアは熱々のコーヒー。私は熱々のキャラメル・ラテを買ってその場を後にした。
「家までは車で行くわ。」
「買ったの?」
「中古だけどね。でもとても可愛いのよ。」
.
最初のコメントを投稿しよう!