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「ほら、あれが今日から一緒に住む家よ。」
目線の先をたどると、そこには緑に囲まれ、こじんまりとした庭に、青い屋根と、白を基調とした壁の家があった。
「かわいい……。」思わずそんな言葉が漏れた。
「でしょう?私も気にいってるの。きっとティアも気にいると思ってた。」と嬉しそうに頬を緩めながらリアが言った。
ガレージに車を停め、大きな荷物を家に運ぶ。ポーチにはアンティークの街灯が灯っていた。
中に入ると、すぐにリビングがあって、その奥にダイニングキッチンがあった。
「前からひとりで住むには広すぎると思ってたの。」
リアはキッチンに立ち、コーヒーを淹れる準備をした。
「間取りの案内と片付けは後にして、まずは一息つきましょう。」
コーヒーメーカーにセットし、棚からティムタムを出し、それをテーブルに運んでくれた。
「ティア、突っ立てないでコーヒー持ってきて?」
「りょーかい。」
空いてるマグカップにコーヒーを注ぎ、テーブルに運んだ。そこにはティムタムのほかに、サンドイッチとスコーンが用意されていた。
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