影の砂

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泣かないで 僕は離れないから そう想ってしまう自分がいる 傷付けたくない でも今のままじゃ もっと傷付けしまう 愛しい 恋しい 好きで 大好きで 愛してる 君が大きすぎる 僕の中は君しかいない いつのまにか 君に触れたくて 髪に触れて 頬に触れて キスして 抱きしめて 君に触れられるのに 君を感じない 自分が嫌い 自分の姿が嫌い 自分の力が嫌い 自分の存在が大嫌い… 僕が君ならば 君か僕ならば この恋はきっと 実っただろう そう何度思っただろう 僕と君の出逢いは奇跡だった でもそんなものいらなかった いらなかった… でも君は必要だった 必要だったのに… 僕は君に不必要だから 君の前から消えるよ 最後にお願い 僕のために泣いて? 僕のために叫んで? 愛してたと言って? キスをして? 抱きしめて? 手を握って 『大嫌い』 と笑って?
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