CASE 0

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「こっちもダメだ!」 「まさか店員用の出入口も閉まってるなんて……」 女が絶望したかのように呟いた。 ドゴンッ 「ダメだっ! ビクともしねぇ」 大柄な男が体当たりしながら言う。 「無駄よ! 窓ガラスをハンマーで叩いたけど、傷もつかなかったわ!」 「いったいどうなってるんだ!」 「ん? ありゃなんだ!?」 男は驚き、指を差しながら叫んだ。 「こ、こっちに来るぞ!」 「うぅ、うわぁぁ!」 ブシュッ ゴロン 「キャアァァァア!!」 悲鳴をあげた女の足下には大柄な男の生首が転がっていた。 「みんな逃げろ!」 「うわぁぁぁ!」 ザシュッ 『それ』が通った後には首を切断された死体がいくつも放置されていた。
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