私立スカイアリーナ学園

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「かったりーなぁ……」 俺、起床。 現在、朝の5:30。 何も早起きして寝不足だから俺はこんなことを言ってるわけじゃない。 今日で春休みが終了……とうとう新学期が始まってしまうのだ。 「鬱だよなぁ……部活だけ出来てりゃ俺は良いのに……まぁ、三年間続けてきて今更か」 こんなことを思うのは俺は部活が好きで、勉強が大嫌いだからだ。 人間は総じて、大体好きなものは得意であることが多い。 俺もそんな一般的な例に乗ってしまっているスポーツバカなのだ。 「っと、いけね!朝練に遅れちまう!」 朝練は6:00から。 うちの学校は全寮制で、かつ寮は学校内にあるから移動に時間は掛からない。 しかし、まだ着替えてないし、朝飯も食べていない、しかも学校へ持って行く荷物の準備をしていないという今の状況では、確実に間に合うとは言い切れない。 「急がねーと!」 こうして俺……坂本 琢磨(さかもと たくま)の学園での新学期は慌ただしく始まった。
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