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そんな感じで、朝食を食べながら話していると恭介がやって来た。
「うぃす」
「おぅ」
「おはよう」
簡単に挨拶を済ませると、僕の向かい側に座った。
「おはよう、恭介。」
「ああ、おはよう。昨日の試合は楽しかったな」
「まさか勝てるとは思ってなかったけどね」
彼も幼なじみの一人、棗 恭介。
みんなのリーダー的存在で、いつも色々なことを提案してくれる。
昨日、試合をやったのも、彼が言い出したからだ。
「へっ、この俺のおかげだな」
「何を言っている。俺が参加したからに決まっているだろう」
「あぁ?やんのか、てめぇ…」
「やってやろうじゃないか」
「ちょっ、ちょっと二人とも落ち着いて…」
「おぉっ、バトルか!?」
いつの間にか野次馬が集まっていた。
「てめぇら、武器をよこせ!」
真人がそう叫ぶと、辺りの野次馬から一斉に色んなものが投げ入れられる。
「見えた!」
謙吾が何かを掴んだ。
「………」
その瞬間、謙吾が固まった。
謙吾が掴んだのは…猫だった!
「恭介か…」
「おっ、よく掴んだな。とにかく、それがお前の武器な。」
「………」
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