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「……よかったぁ」
「いいわねー、熱々でー、私も恋がしたいわー」
この様子を見ていた奈々のお母さんは羨ましそうに俺達を見ていた
「あ……何かスミマセン」
「いやー、親としては嬉しい限りだしー、奈々の事を大事にしてくれますしー」
「ちょ……お母さん!?」
「でもー、ホントにいい人いないかしらー、黒沢君誰かいないー?」
誰か……か
まずは俺に知り合いがいないし
乾先生は彼女いるかどうだか分からないし、恭ニさんもまだ無理だし
「……マスターとか?」
「あの人……?悪い人では無いと思うけど」
俺もそう思う
寧ろ、あの人に出会わなければ、今の黒沢輝はいないだろう
「でも年が離れ過ぎか」
そこが一番のネック
「あらー、何かいい話があるのー?なら会ってみようかしらー」
「でも40後半ですよ?」
「そういうのは関係ないのー、2人が推してくれるからいい人そうだしねー……傷つくのは嫌だから優しい人だったらいいなー」
そうだ
奈々だけじゃなくて、この人も、男に傷つかれたんだよな
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