聖夜の一時

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「あ、悪い、普段だったら返事出来たんだけど少し仕事が延びちまって出れなかった…ゴメン」 「う…まぁ、そうだろうなって思ってたけど…電話くらい……いや、ゴメン何でもない」 あー、終わったらすぐに電話すればよかったな… 「悪いね嬢ちゃん、もう終わったからこれから独占して構わないからよ」 「な…独占って…」 「すみません、それじゃ先に失礼します、帰ろうぜ、迎えに来てくれて有難うな」 俺は微笑み、手を差し出す 「…何だかもうどうでもよくなってきたわ」 「ん?」 「何でもないわ、帰りましょ、すみません、お邪魔しました」 差し出した手を取って店の外に引っ張られる 「おう」 マスターの一言と同時に、ドアが閉じる 「三枝さん~何か嬉しそうだったね~」 「待たされたの何の言っても、先輩に会えたのが嬉しいんですよ」 「輝のやつ、最近見せつけやがって」 「そう言いながらもマスター、嬉しそうじゃないですか」 はは…とマスターは少し笑みを浮かべた
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