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「ゴメン、着替えを後にして電話すりゃ良かった」
「もういいって言ってるでしょ?あんまりしつこく謝れても困るわよ」
奈々は少し苦笑する
「ところで黒沢、もう食べた?」
「食べたって夕飯?」
「そうよ」
「帰ったらテキトーに作るって感じ…ってかどっか食べに行きたいのか?」
「違うわよ、まだ食べてないなら…ウチで食べないかな…って思ったから」
「え?」
「…何よ?嫌?」
奈々は少し不機嫌そうな顔をする
「違ぇよ…嬉しいけど…悪くないか?」
「な、悪いわけないわよ!黒沢のた…ああもう、嫌とは言わせないから!」
奈々はそう言うと俺の腕を引っ張っていく
…あー、相変わらずの力だな
そんなに引っ張らなくとも行くってのに…
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