第三章

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~第三章~ ドリー「で、サリー…レオンティウスは何処にいるの?」 サリー「この先にある村をこえたところよ…でも、そこに行くには…」 ドリーとサリーの前方に底がかろうじて見える程度の深い谷が現れる。 サリー「あれをこえなければいけないの…」谷にはボロボロのつり橋が一つかかっていりだけである。 ドリー「うゎ!凄い深いね…いつもこんなの渡ってるの?」 サリー「いつもは、レオンティウスが空を運んでくれたから…それに家は逆だから渡らなくてもよかったの…」 ドリー「悪者がねぇ…」 ドリー『意外と優しい所あるじゃん…』 サリー「まっ、運んでくれたのは、優しいんじゃなくて、私が怖がって、いっこうに渡ろうとしないからだと思うけど…」 ドリー『前言撤回!』 サリー「でも安心して今回はちゃんと渡るから…」 ドリー『足震えるくせに強がっちゃって…』 ドリー「サリー…手つないで渡ろうか?」 サリー「ドリー…ありがとう。」 ドリー「いいゆっくりいくから、ちゃんとついてきてね。下見ちゃ駄目だよ。」 サリー「うん。」 二人はつり橋をゆっくりと渡り初める。 ギシ、ギシ、ギシ、ギシ 風でつり橋が揺れる。 サリー「きゃっ!」 ドリー「大丈夫、私がついているから…」 ドリー『何か嫌な予感がする…』 ブチッ つり橋のロープが一本切れてつり橋が傾く。 サリー「きゃっ!」 ドリー「きゃっ!サリー大丈夫?早く渡らないとヤバイかも!!」 サリー「うん…わかってるんだけど、足がすくんで動けないの…」 ドリー「サリー私におぶさって!!」 サリー「ありがとうドリー。」 ドリーがサリーをおんぶする。 ドリー「よいしょっと。」 ゆっくりとつり橋を渡り初める。 サリー「ドリー!あれっ!」 サリーが指を差す。 ドリー「何、サリー?しっかりつかまってないと危ないでしょ。」 サリーが指差した方を見る。 すると、反対側のロープがちぎれかかっている。 ドリー「やばっ!!あれがきれたら。私達、この崖にまっ逆さまだよ。」 サリー「ドリー!私を置いて早くいって!」 ドリー「前も言ったけど、仲間を見捨てる気はないわ!」 ドリーはそう言ってまたゆっくりとつり橋を渡り初める。 サリー「ドリー…」 ブチッ! もう一本のロープが切れてつり橋が崩れる。 ドリー「落ちる!」 サリー「きゃっ!」 が、ドリーとサリーは間一髪でロープを掴んで宙ぶらりん状態になる。
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