少年と新たなる始まり

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 もう五分程で着けた距離を、気だるさ+揺れる脳のおかげで十五分かかって歩いてきた大和は、ようやく高校へ足を踏み入れた。  あちこちに植えられている桜の木の花びらが目にしみる。  大和の学校は比較的に大きい。  他の高校はどうだかわからないが、少なくとも大和はそう思っていた。  だから、この高校の正門は、教職員の駐車場も兼用されている。  当然、生徒との接触未遂も多々おきているため、別の土地へ駐車場を移そうという動きも、学校側としては、見せているらしい。
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