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「……ねぇ、三郎。
貴方は覚えていますか?」
白いスーツ姿の青年、影虎が
三郎に問う。
ここは町の中のとある喫茶店…。
「何じゃ、影虎」
「私と貴方と。『最後の』約束
です。」
「何だ、それか。あれはお主が
酒を飲みすぎたのが悪いので
あろうが」
「お酒は百薬の長ですよ?
欠かせませんって」
「厠で脳溢血だったか?
お主の死因」
「そう言われましても~。」
「……で、何故今その話を
持ち出すのじゃ」
「私の性格はご存知でしょう?
約束は果たしたいんですよ」
「……全く、お主と言う奴は…」
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