外伝一 白龍と黒龍

2/2

8人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「……ねぇ、三郎。  貴方は覚えていますか?」 白いスーツ姿の青年、影虎が 三郎に問う。 ここは町の中のとある喫茶店…。 「何じゃ、影虎」 「私と貴方と。『最後の』約束  です。」 「何だ、それか。あれはお主が  酒を飲みすぎたのが悪いので  あろうが」 「お酒は百薬の長ですよ?  欠かせませんって」 「厠で脳溢血だったか?  お主の死因」 「そう言われましても~。」 「……で、何故今その話を  持ち出すのじゃ」 「私の性格はご存知でしょう?  約束は果たしたいんですよ」 「……全く、お主と言う奴は…」
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加