第一之噺 突然

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「!!」 突如、辺りが目映い光に 照らされる。…それも、水色の。 その光の元は―――狼牙。 『明智光秀』の、右手の甲――。 「なん、だ・・・この光は・・・!!」 「ッ・・・殿、ここは撤退  すべきです・・・!!」 伊達家の『殿』とその手下が、 水色の光を見るや否や、退散 した。 「・・・・・・儂が分かるか」 光がおさまった時、狼牙は右手の 甲を押さえていた。 そして、 『信長』の問いに答える―――。 「・・・我が、主君・・・・・  織田、信長様・・・」 「そうじゃ。・・・光秀よ、  お前の『花』を、見せては  くれまいか・・・?」 押さえていた、右手の甲。 そこには確かに、花が 咲いていた。 「・・・明智家の家紋、水色桔梗…  待ち焦がれたぞ。珍しくも  美しき、水色の桔梗が咲く  この時を・・・」
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