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次は一般のイルミネーション
を見に行った。
心がくじけそう
だったが頑張った。
「あれやばくない?」
いつものトーンで
話す俺。
「あっちのほうが
凄いし。ってかあれ
うちにあるよー。」
少し明るい。
久しぶりに未美の
明るい声がきけれた。
上がり下がりが
激しい中、そろそろ
遅くなってきたから
送る事にした。
俺は泣きそうだった。
もうこんな日々も
ないのか。
最後の最後に
わがままを言って
みた。
「ご飯作ってちょうだい。」
無理だと思った。
本当に無理だと
思った。
しかし
「しょうがないなぁ。」
予想外の答えに俺は
号泣寸前だった。
本当に嬉しかった。
家につき、未美と
ご飯の支度をする。
二人でキッチンに
向かい料理。
俺は未美を
ずっと見てた。
いや…見とれて
いた。
「すげー可愛い。」
ついぼそっと
言ってしまった。
「ん?なにー?」
未美には聞こえて
なかったっぽいから
「なんも言ってないよ。」
と話した。
俺はこれが最後だと
最後なんだと、
思っていた。
すると、未美は
俺と正面で向き合った。
(ちゅ)
「え?」
一瞬の出来事だった。
なにが起きたかは
あん時も理解に
時間がかかった。
俺より20センチくらい
身長の低い未美は
背伸びをしながら
俺にほんの一瞬の
キスをした。
頭が真っ白な俺。
やっと落ち着いて
きた時にはいろいろ
考えた。
「多分、最後の嫌がらせ
なんだろう」
と思っていた。
頭から離れない。
ご飯の支度が終わり
一緒にご飯を食べる。
おいしかった。
本当においしかった。
未美の手料理を食べれるの
これが最後なんだろうと
思った。
この後本当に最後に
なった事を俺は
幸せだったよ。
ご飯を食べ終え、
君の部屋に戻った。
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