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「絶対来週も会いに
行くからな。」
そう言ったのが
俺の最後の言葉
だったのかな?
俺は11月の後半
彼女に振られそう
だった。
それは彼女からの
突然のメール。
「未美、ほかの人と
一緒になるかも。
想太意味わかんないもん。」
えっ?
俺はいきなりの
メールに頭が
真っ白になった。
けどそっこう電話
をかけた。
「♪~♪~♪」
未美のマチウタが
流れる。
やっぱ出ないの
かなぁ?と思って
いたら。
「もしもし。」
でた!良かった。
けど予想以上に
暗い声だった。
「もしもし?なんで??
いきなり?」
俺は胸がバクバク
しながら聞いた。
「んー。わかんない」
やっぱりいつもと
違う。
「なんだよそれ。
じゃあ今日会いに
行くから話そうよ。な?」
俺は泣きたかった。
「わかった。じゃあね。」
ツー、ツー、ツー…
「はぁ。」
深いため息と共に
涙があふれそうだった。
俺は今日、熱が何日か前
から出てて、仕事を休んで
いた。熱はもう下がっていた。
着替えて準備をし
部屋にカギをし
車に乗り込んだ。
言い忘れていたが
俺たちはプチ遠恋
的な感じだ。
車にエンジンを
かけると、いつも
の音楽が鳴り始める。
けど音楽は消した。
本当にやばかったから。
「グズッ…。はは。
だっせー、俺泣いてるし。」
勝手に独り言は出てくる。
未美の所までは
車で一時間半~二時間
ってとこだ。
静かな車の室内に
聞こえるのは
タダ一つ、涙を
こらえる俺の音。
やっぱり音楽でも
聴いて、少しでも
テンションを
上げようと思い
湘南のライブを
流す。
今度ウーハーの音が
響く室内になっていた。
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