第一章

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ドキドキハラハラしながらゼミの教室のドアを開けた。 そこにはいつも変わらない桜井がいたんだ。 俺のきもち知らないよな? バレてないよな? ゼミの仲間はニヤニヤしながら俺を見ていた。 そんなの気にしないで俺は桜井の近くにさり気なく座った。 なぁ…、桜井。 俺のことどう思ってるの? 心の中で桜井に問いかけた。 答えくれるはずもなく、俺は桜井を見つめた。 授業が始まったみたいだ。 だってさっきまでうるさかった教室が静かだから… さーくーらーいー 俺は授業中、桜井を心の中で呼ぶ。 俺の方を向いてほしくて…
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