第一章

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家に帰って、スエットに着替えた俺はコンビニまでチャリを飛ばしていた。 俺は今、姉ちゃんと兄ちゃんと三人で暮らしてる。 末っ子の俺はよくパシリにされている。 コンビニの中に見慣れた姿が見えた。 小さな体に不思議な髪色をした桜井。 どこにいても彼女は目に付くんだ。 チキンな俺はコンビニの外で桜井を観察していた。 桜井は無表情でコンドームを買っていた。 俺と話してた時は笑っていた。 一生懸命に自分のことを話す彼女の目はキラキラと輝いていたのに、今はその輝きがない。 コンビニから出てきた桜井は黒い車に乗り、どこかへ行ってしまった。 俺の頭にタカの言葉が蘇った。  デリヘル デ 働イテイル  
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