第二章

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「ねぇーいつまで寝てんのぉ?」 甘ったるい声がする。 眠りから心地よく目が醒め、声の主の輪郭をぼんやりさせる。ほんわかした空気に包まれながら目を擦った。 見覚えがある愛しい姿をそっと抱き寄せた。 「東海林くんって意外と甘えんぼなんだねー」 覚醒した俺の腕の中には明るく笑う桜井がいた。 ぎゅうと俺を抱きしめて胸に顔を押し付けてくる桜井… かわいくて、思わず撫でてしまった。 桜井はにこっと嬉しそうに笑うと、俺の体を起こした。 「お風呂一緒に入ろ…?」
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