32人が本棚に入れています
本棚に追加
「萌ね、
14んの時からここで働いてるんだよね…………」
突然の桜井の言葉に俺は言葉が出なかった。
フワフワとした泡が体にまとわりついて夢のような錯覚を起こす。
「ずっと………、知らない人と寝てきた。知ってる人と寝るのはなんだか安心するの……」
泡で遊びながら桜井は言う。
無邪気な行動と寂しそうな表情はミスマッチだ。
「東海林くん、ありがとう」
「お、俺こそありがとう。ずっと好きだった桜井と……その…………」
「…………」
「……………」
「東海林くんって萌のこと好きなの?」
………………
何言ってんだ、俺。
最初のコメントを投稿しよう!