第二章

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桜井と泡風呂を楽しんだ後、体と髪を乾かし、ホテルを出た。 外は太陽が昇っていて、街がキラキラと輝いて見えた。 「ねぇ、東海林くん」 桜井が手を繋ながら言った。 視線は真っ直ぐ前を見ている。 凛々しい横顔に目が離せなかった。 「萌ね、少年院の先生になりたいんだよね。夢があって大学に来たの。でもさ、みんな"なんとなく"って理由なのが悲しいの…あたしは自分で学費払わないといけないのに………‥理不尽だよね」 言葉が出なかった。 さっきまでの凛々しい表情が悲しそうに歪んだ。 「なぁーんてね」 「へ?」 急におどけたように言うから、俺はポカーンとしてしまった。 「そんな理由でこんな仕事してたら、東海林くんは萌のこと軽蔑しない?」
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