第一章

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入学してからもう3ヵ月が経った。 大学生になってから、俺は二度目の恋をした… 同じゼミの桜井 萌サン。 ふんわり巻いた髪に、金髪のような、茶髪のような、不思議な髪の毛の色。 小さな体に、大きな瞳。 彼女は目立っていた。 楽しそうに笑っている彼女は輝いていたんだ。 「響ー」 「おータカじゃん」 高校から一緒のタカが興奮気味に声をかけてきた。 「お前のゼミに桜井 萌っていんだろ?」 さくらい もえ…? 表情が強張るのがわかる。 「桜井がどうしたんだよ?」 内心…動揺したけど、できるだけ冷静を装って聞いた。 「あんさ、俺の先輩さ、デリヘルにハマってんだよな~」 「でりへるってお口とかでサービスしてくれるんだよな?」 「そうだ」 タカは得意そうに言った。
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