0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
歌に形はないけれど
薄紅の時を彩る花びら
ひらひら舞う光の中
僕は笑たはず
鮮やかな日々に
僕らが残した
砂の城は波に溶けて
きっと夢が終わる
真っ白な世界で目を覚ませば
伸ばす腕は何もつかめない
見上げた空が近くなるほどに
僕は何を失った?
透通る波
映る僕らの影が蒼く遠く
あの日僕は世界を知り
それは光となった
僕は歌うよ
笑顔をくらた君が泣いているとき
ほんの少しだけでもいい
君の支えになりたい
僕が泣いてしまった日に
君がそうだったように
僕がここに忘れたもの
全て君がくれた宝物
形のないものだけが
時の中で色褪せないまま
透通る波
何度消えてしまっても
砂の城を僕は君と残すだろう
そこに光を集め
僕は歌うよ
笑顔をくれた君が泣いてるとき
頼りのない僕だけれど
君のことを守りたい
遠く離れた君のもとへ
この光が
空を越えて羽ばたいてゆく
そんな歌を届けない
僕が送るものは全て
形のないものだけど
君の心の片隅で
輝く星になりたい
最初のコメントを投稿しよう!