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「樹…絶対…絶対忘れないから!私は精一杯生きるから!」
彼女は涙を堪えた。彼女の目元は赤く腫れて、涙の跡がくっきりと残されていた。
「先に待っててね…。いつかまた会えるから…」
彼が生きた長い一日は終わった。
数え切れないほどの犠牲の中で、それでも未来を勝ち取ったのは、ずっと地球で生きてきた人間であった。
そしてここから、新しい明日が始まるのだろう。
そしてここから、人々は生きる事を自覚し始めるだろう。
そしてここから、再び人類の軌跡が刻まれていくのだろう。
そしてここから…
世界は回り続けるのでしょう…
...
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