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「だってよ、俺のお前が悪いムシにでも引っかかったらって…うぐ」
「ありがとう、君の『相棒の』僕の事をそんなに心配してくれて」
さらに耳元から首筋へおりてくる声。
嫌いではなかった久々のその感触に一瞬ぞくりと感じつつ、わき腹に入れた一発がクリーンヒットしたことに満足して、僕は満面の笑顔で振り返った。
「ひでえよ、相棒…て、その笑顔マジ怖いですすんません調子こきました」
「分かればよろしい。仕事前に暑苦しいことスンナ」
情けない声を出す彼に、笑顔のまま釘を刺す。
服の乱れを直し、腕時計を見ると時間ぎりぎり。
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