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私の名前は、ｱﾔﾀｶ・ﾚﾝｼﾞ。
通称、ｱﾔﾀｶ。
ただの時計売りだ。
まぁ、私が住んでいる街には、時計売りしかいないが。
この街には、誰も来ない。
よって、客はいない。
この街には、通貨は必要ない。よって、客など要らない。
私たちは、自給自足で暮らしてるし、時計はただの趣味だ。
ただ作って、店に置く。
自由に、自在に、その姿を変えて。
作った時計は不意に消える。
忽然と、跡形もなく。
別に不思議に思った事はない。だって、それが『普通』なのだから。
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