【アレ】

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…不思議な感じだ。   懐かしいような、初めてのような。   声は、次第に遠ざかっていく。  私は追うべきなのだろうか? …それとも、追わぬべきか。   『追え』と叫ぶ私がいる。 『追うな』と止める私もいる。『追わなければ』と考える私がいる。 『追ってはいけない』と諭す私がいる。   まるで、あの唄、詩、言葉の羅列のようだ。   考える、考える、考える。   その間にも、声は遠ざかる。     ――行ってしまう。                 そして、私は決めた。                       ――――――――その答えを。     
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