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刑務所の各地で戦闘が起きる中、日向恵理は海東大樹の予想通り女子刑務所の独房にいた。
ケタロスらにより拉致された恵理ではあったが徳川清山の命により手厚く保護されていた。
恵理(悪の組織なんて言うもんだから、はりつけにでもされるかと思ったけど…)
などと他愛の無い事を考える余裕があるくらいだった。
そんな中、地面を揺らす怒号が響く。
恵理が外界とを隔てる鉄柵から見ると
そこには巨大な塔が水面からそびえ上がる様が広がっていた。
恵理「何なの、あれは?」
恵理が驚き呟く。
シェードの戦いが始まって以来様々な戦いを見て来た恵理であったが、さすがにそれほどの大規模施設が動く所は始めて見るらしく驚きが隠せないようだった。
???「あれは"大ショッカー"のアジトだぜ、恵理さん」
何者かが恵理の独り言に答える。
しかし恵理のまわりに人が一切いない。
恵理は部屋中を見渡しながら叫ぶ。
恵理「誰!?どこにいるの??」
しかし姿は無い。
その声は水面台の鏡の中から響いたものだった。
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