トラック1~囚われの恵理~

4/7
前へ
/115ページ
次へ
恵理「って士くん一人なの?その…吾郎…達は?」 ディケイド龍騎「達じゃなくて吾郎だろ?みんなには囮になってもらってる。特に吾郎が真っ先に助けに来ると思ってるだろうから、一番の陽動になると思ってな」 恵理「そう、なんだ」 ディケイド龍騎「露骨にガッカリするなよ。詳しい話は脱出してから聞くぞ。…特にアンタが何で一人で出歩いたのか聞きたいしな」 恵理「……」 そう言うと士が廊下とは真逆の壁に近付く。 ディケイド龍騎「さて、恵理さんを連れてミラーワールドに入れるわけではないし。どうするか…」 恵理「士くん?」 ディケイド龍騎「ここはシンプルに行くか」 恵理「え?」 ディケイド龍騎「ハアアッ」 ディケイド龍騎が派手に独房の壁を破り穴を開ける。 そしてそのまま恵理を抱き上げると、自分の作った穴に近付く。 恵理「ちょ、ちょっと、何する気なの?」 ディケイド龍騎「しっかり掴まってろよ!飛び降りるぞ!」 恵理「え!?」 ディケイド龍騎「喋るなよ、舌噛むぞ!!」 ディケイド龍騎が恵理を抱き、飛び降りる。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

63人が本棚に入れています
本棚に追加