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恵理「って士くん一人なの?その…吾郎…達は?」
ディケイド龍騎「達じゃなくて吾郎だろ?みんなには囮になってもらってる。特に吾郎が真っ先に助けに来ると思ってるだろうから、一番の陽動になると思ってな」
恵理「そう、なんだ」
ディケイド龍騎「露骨にガッカリするなよ。詳しい話は脱出してから聞くぞ。…特にアンタが何で一人で出歩いたのか聞きたいしな」
恵理「……」
そう言うと士が廊下とは真逆の壁に近付く。
ディケイド龍騎「さて、恵理さんを連れてミラーワールドに入れるわけではないし。どうするか…」
恵理「士くん?」
ディケイド龍騎「ここはシンプルに行くか」
恵理「え?」
ディケイド龍騎「ハアアッ」
ディケイド龍騎が派手に独房の壁を破り穴を開ける。
そしてそのまま恵理を抱き上げると、自分の作った穴に近付く。
恵理「ちょ、ちょっと、何する気なの?」
ディケイド龍騎「しっかり掴まってろよ!飛び降りるぞ!」
恵理「え!?」
ディケイド龍騎「喋るなよ、舌噛むぞ!!」
ディケイド龍騎が恵理を抱き、飛び降りる。
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