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綺麗に片付けられた部屋から幸樹の性格が伺える。
幸樹は、何処か飛んでいるところはあるが用意周到に計算しつくされているとこがある。
笑みの奥に冷静さを隠している。
しばらくして幸樹が帰ってきた。
酔った足で私を抱き寄せベッドに押し倒す。
「理沙だけだよ」
耳元で囁かれて喜ぶフリをして幸樹に抱かれた。
私だけな筈がない。
他に何人の女がこのベッドで声をあげただろう。
何処かさめた気持ちでその女達と同じように声を上げた。
それでも抱かれている瞬間は、必要とされている気がして生きていると感じる事が出来る気がするんだ。
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