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可愛い声を出してお願いする幸樹に吐き気がした。 私は、幸樹を押しのけると服を着始めた。 「理沙」 耳元で囁かれ後ろから抱きしめられる。 私はめんどくなって適当に答える。 「理沙大好き」 そのまま押し倒されて二度目の行為におよぶ。 そうして幸樹の部屋を出たのは、夕方だった。 無邪気な顔をして眠る幸樹。 それだけの男だったら好きになっていたかもしれない。 だけど、私は幸樹に共感はしてもそれ以上の感情は持てずにいた。 それは幸樹も同じだろう。
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