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こいつは、お金の為になんでもする。 私が罵って怒鳴ろうが、傲慢な態度をとろうがそこにお金がある限り私に尽くそうとする。 そんな幸樹に対して好きという感情はない。 幸樹にも深い闇を感じるから私は幸樹と一緒にいて安心する。 怒りをぶつけてみたくなる。 「今度は、まじだって」 「何よ?」 「ここじゃ言えない」 飛びっきりの笑顔を向けて私に問いかける。 「気持ち悪いよ」 そういって幸樹の顔を押しのける。 「理沙の意地悪」 そういって子犬のように甘えてくる。
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