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だけど…違う。
私は、何かを埋める存在が欲しかった。
それが何なのかわからない。
幸樹といればそれが紛れていくような気がしたんだ。
『闇を埋める為に利用してる』
そう言われればその言葉がピッタリくる。
きっと幸樹もその事に気付いてお互いがお互いを利用しているんだ。
私は、店を出て幸樹の部屋に向かう。
お店からほど近いそのマンションは、二十歳そこらの若者が借りれる物件ではない。
2LDKで一人暮らしには広すぎる部屋に生活感はまるでない。
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