0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「何を焦っているの?」
不意に彼女から投げ付けられた疑問。
「俺がか?」
「うん。何か最近変だよ?」
理由は分かっている。
もうすぐ卒業……。俺達はそれぞれの道を進んで行く。
そんな中、自分の夢すら見えてない俺は、1人だけ取り残されているように感じていた……。
「はい……」
スッと差し出された彼女の手。俺は無言のまま彼女を見つめる。
「2人なら大丈夫でしょ?」
太陽のように輝く笑顔に、俺の中の焦りが取り除かれていくのが分かる。
「ああ」
大丈夫だ、こいつと一緒なら……。
最初のコメントを投稿しよう!