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北からの訪問者
ここは、セーズという小さな街この街にはオーシア陸軍の小さな駐屯地がある。
一応、国境沿いしかし国境の向こうは極寒の地帯、そこを越えて来る奴らはまずいない。例外を除いては、
「本当にこっちであってんでしょうね」
「大丈夫」
「丸三日極寒地帯ですよ」
「大丈夫」
「隊長?大丈夫ですか?」
「大丈夫」
部下が隊長の顔を叩く「どうだ?」
「ダメ」
隊長がおかしくなりかけていると一番前から「街が見えたぞーーーー!」
「おい!街だって」
「やったーーーー!」部隊が喜びに満ちた。副隊長らしい女性が意識がおかしくなりかけている隊長に変わり、「到着時刻、0400時」
「おい!隊長が戻ったぞ」
「大尉!現状は」
「セーズに到着いたしましたよ、隊長」
「ここの駐屯地の人数は?」
「5人です」
「噂は本当だったか」するとラッパの音がセーズから聞こえてきた「なんだ!この下手くそなラッパは!」
隊長の一言に部下たちが笑いだした。
「よし!誰か向こうの奴らと交信しろ」
「了解」
トキツギ砦
ラッパの主は一週間前、着任したばかりの、空深カナタ二等兵それを横で指導しているのが和宮リオ軍曹二人とも第1121少隊の通信兵
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