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プロローグ
かつて戦争があった。無数の命が奪われ、無数の人々が嘆き悲しんだ戦いがあった。
人々は何のために戦うのかも分からず、互いに傷つけあい、
憎しみを深めていった
そしてラーズグリーズはその強大な力をもって、大地に死をもたらした。
ラーズグリーズに数多くの者が挑み、数多くの者が命を失い、数多くの者が傷ついた。
いつしか、人は彼女を「悪魔」と呼ぶようになった。
終わりの見えない戦いの中で悪魔は一度死んだ。
それまでその力で多くの者を傷つけながら。しかし悪魔は死んだのに戦いは終わらなかった。
人々はどうして戦い続けるのか、疑いを持つようになった。
何故自分たちは戦うのか。どうして自分たちを傷つけるのか。
ーーーー本当の悪魔は別のところにいた。
悪魔はその圧倒的な力で真に死を溝遍なく振るおうとした。
すると、どこからか黒い翼がはためき、無数の英雄たちが現れた。その先頭には、甦ったラーズグリーズがその黒い翼をはためかせていた。
彼女は人々に語り掛けた。
私たちが互いに憎しみ傷つけあう理由も必要もありません、と本当の悪魔は、私たちを必要のない戦いに駆り立てた者たちなのだ、とだから、どうか力を貸して欲しい、みんなが平和を取り戻すために、と。
無数の名も無い英雄たちが立ち上がった。
悪魔の死の力は彼らの前に打ち砕かれ、奇跡が起こった。
世界は平和を取り戻しこの世界に再び太陽が昇った。
ラーズグリーズは一度死ぬ
しばしの眠りの後ラーズグリーズは数多の英雄たちと共に現れる。彼女の点した炎が燃え続ける限り、平和はきっとあり続ける。
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