脱獄者

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「封じられた扉により、霊力はかなり落ちた。あなたより速い人はもう何人もいますよ。」 「…………そんな事は………ない!」 薙田は三日月を天に掲げる 「……奔れ、三日月!」 陽の頭上から凄まじい勢いで雷が落ちてくる 「無駄ですよ。」 陽は左手の銃で雷を撃った すると雷がどんどん腐っていき消えてしまった 「あなたを傷つけたくはありません、理由を教えてもらいましょう。」 「………くっ。」 陽が世羅に詰め寄ってくる 「………奔れ、三日月。」 凄まじい雷が落ちてくる 標的は陽ではなく自分自身にであった 「!!しまっ」 雷が世羅に直撃し周りに凄まじい衝撃が走った 衝撃が止むと世羅は消えていた 「彼女の能力を忘れてましたねえ。」 陽は納得した言い方で呟く 「あの……。」 「ん?ああ、すいません。逃げられてしまいました。」 「いえっ、あなたは誰ですか?」 「私は三番隊隊長、潤魏陽と申します。」 「三番隊………!!」 「はい、山本総隊長により封じられた扉から。まあ派遣みたいな感じですよ。」 陽はほほ笑みながら言う 「封じられた扉とは?」 ルキアが封じられた扉の事を聞くと陽はいきなり真剣な顔になった 「その事ですか……。いいでしょう、お話します。ですが場所が悪いですね、場所を変えましょう。」 「はい。」
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