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時刻ゎ午後。
見渡せば木々ばかりの道に、一人の人間が歩いていた。
見た目ゎ十四~六歳程で、白色の裾が膝まである、長いコートを着ていた。
中ゎ、黒いリボンの付いたひらひらのスカート。
下にゎ膝より少し下の位置で折り曲げられたスボンを履いていた。
身長ゎ低め。
金色の長い髪ゎ、腰より少し長かった。
瞳ゎ透き通った青色。
誰が見ても一目惚れしそうな姿だった。
手にゎ薄ピンクの兎の縫いぐるみを掴んでいた。
ふとももから膝くらいまでの大きさで、口ゎぎざぎざに縫われていた。
左目ゎ焦げ茶色のボタンがついていて、右目ゎ黒のボタンが取れかかっていた。
「次ゎ変な国らしいよ、ハロ」
少女が手に持ってる兎の縫いぐるみに話し掛けた。
「ドウユウフウニ?」
ハロと呼ばれた兎の縫いぐるみゎ、少女に言った。
「神を信じる国」
「ハハハ、ナンダソレ、ホントニ「カミサマ」ナンカイタラ、クロウシネェヨ」
「住人全員が神信者らしいよ」
「「リデル」モシンジャニサレルンジャナイカ?」
リデルと言われた少女ゎ怪訝そうに言う。
「ハロこそ教会の壁に吊されるんじゃない?」
「シツレイダナ」
「どっちが」
「ナンニシロ、モウスグジャネェカ?」
二人の目の中にゎ、一番に大きな十字架が入った。
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