信者教

2/5
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
時刻ゎ午後。 見渡せば木々ばかりの道に、一人の人間が歩いていた。 見た目ゎ十四~六歳程で、白色の裾が膝まである、長いコートを着ていた。 中ゎ、黒いリボンの付いたひらひらのスカート。 下にゎ膝より少し下の位置で折り曲げられたスボンを履いていた。 身長ゎ低め。 金色の長い髪ゎ、腰より少し長かった。 瞳ゎ透き通った青色。 誰が見ても一目惚れしそうな姿だった。 手にゎ薄ピンクの兎の縫いぐるみを掴んでいた。 ふとももから膝くらいまでの大きさで、口ゎぎざぎざに縫われていた。 左目ゎ焦げ茶色のボタンがついていて、右目ゎ黒のボタンが取れかかっていた。 「次ゎ変な国らしいよ、ハロ」 少女が手に持ってる兎の縫いぐるみに話し掛けた。 「ドウユウフウニ?」 ハロと呼ばれた兎の縫いぐるみゎ、少女に言った。 「神を信じる国」 「ハハハ、ナンダソレ、ホントニ「カミサマ」ナンカイタラ、クロウシネェヨ」 「住人全員が神信者らしいよ」 「「リデル」モシンジャニサレルンジャナイカ?」 リデルと言われた少女ゎ怪訝そうに言う。 「ハロこそ教会の壁に吊されるんじゃない?」 「シツレイダナ」 「どっちが」 「ナンニシロ、モウスグジャネェカ?」 二人の目の中にゎ、一番に大きな十字架が入った。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!