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「…誰っ??」
はっきりと聞こえた若い男の声
花音は辺りを見渡す
が
人影なんかどこにもない
それどころか
周りは草木が生い茂っているだけの相変わらずの殺風景
「やだ…幻聴??」
やっと人に会えたことに
一筋の光が射した思いだったが
その声の主が見当たらないのだ
(…さっきからずっと歩いてたけど人の気配なんてないし)
(1時間歩いてるのに全く明欄にも着かないって(泣))
「…幽霊?」
--「幽霊なんかじゃない」
「…!??」
(幽霊じゃないって...)
「疲れ過ぎてとうとう幻聴が始まったのかな」
「……困った姫さまだな」
「え??」
「結城花音でしょ?」
「…誰なの??」
(ていうか姫って…)
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