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マスターの誘いは修哉にとってありがたかった。
今の修哉にとって、 短いとはいえ流夜との思い出がある学校へはなるべく行きたくはなかった。
店まで近かった為か、 もしくは流夜のことで二人とも考えることがあったのかはわからないが、 道中はこれといって二人の間に会話はなかった。
店についてすぐにマスターは珈琲を入れる為にカウンターへと向かった。
修哉はいつも自分が座っているカウンター前の席に腰を下ろし店内を見回す。
店の中はこれといって目立ったものや変わったものがなく、 ごく普通の喫茶店そのもの。
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