突然の悲劇

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突然の悲劇

右手を上げると      その手は空をきり 一枚の紙は風と共に揺れ      飛んで行きました 丁度私は学校で大好きな、 友達以上、恋人未満の君に    ラブレターを渡そうとした所でした 君はいきなり倒れました 渡すどころか、救急車を呼びました 検査の結果はまだ出ていない 椅子に座り込み 私と君の両親は君のいる部屋を じっと無言でみつめました 私は怖くなりました そこから抜け出して今は外です 紙が消えて行った後、 身体の力が抜けて座り込みました ラブレターなんかより、 そんなバカみたいなものより、 口では言えない言葉を書けばよかった… 怖くって怖くって       泣くどころか、 目の前の視界が暗い闇にのまれて行きました 君が無くなったらどうしよう 私の前から消えたらどうしよう 君に言いたかった ありがとうの沢山の幸せ    気づけなくてごめん   いつも守ってくれたこと ずっと傍にいて   手を離さないで      抱き締めて… 期待を壊して行かないで 当り前を壊して行かないで 言い訳して逃げて、    伝えられなくてごめん 私をおいて消えないで   叶わない恋であっても     好きです、大好きです       愛します   永遠に愛します     どうか神様…  馬鹿な気持ちを抑えるので  君を消さないでください  私の前から消さないでください     お願いします 、
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