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歌が終わって皆を見てみると俺から1番離れている男の人が曲を入れようとしていた。
「上手かったですよ中尉。」
フォローするかのように沙月さんが声をかけてくれる。別に下手ではなかったはずだ。何回かはカラオケに行ったことあるがその時は別に上手いとも下手とも言われなかった。つまり普通過ぎてコメントできないということなんだろう。
そう考えているうちにも入れていた曲が流れ始める。
「赦されぬ罪抗う心に 愛で研ぎ澄ます十字架刻んで 天使達が振り撒く禁断の果実へと 手を伸ばす僕らの剣は迷った 何ができる?それは正義?交差するcomplication 七色の争いが歴史に突き刺さる 生まれ出(い)づる欲望が罪ならば 神はこの痛みを何と説くだろう? もがき続け焦げ落ちた翼に触れて 涙流す君とのdestiny 見ないふりの日常その弱さを隠して 冤罪と死闘を試練と呼んだ 果てる命受け継ぐ愛決して終わらぬ世界 諦観(ていかん)のレクイエム悲しく満ちるけど 求めあい守るのが罪ならば 僕は惜しみ無くこの身を捧げよう 執着で軋む胸切り裂いて 君と再び歩き出せるdestiny 生きて夢を追うのが罪ならば 神が定めた運命も越えよう 真実の扉が開く日まで愛が剣に変わる十字架はdestiny」
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