斜陽

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 周りが気になってあまりまともに聞いていなかったが、唄も上手いけど曲自体もいい歌だな。あんまりノリノリ(死語?)な曲調ではないが胸に響いてきて俺は好きだ。今の歌なんて明るい曲調ではあったが歌詞は哀しい感じであった。しかしそれでもどこか希望を持たせるような歌詞でもある。  「ルースさんはカラオケが趣味ですから、当然歌も上手いですが選曲もいいんです。」  沙月さんが軽く話しかけてくる。そういえばカラオケを提案した人もこのルースさんって人だったな。  そうしているとさっき沙月さんに声をかけた女の人がマイクを取り歌い始めた。  「教室の窓を覗く木漏れ日は今日も違う色で    浮かぶ雲にさえ   僕ら指さしはしゃいでるんだ    この一瞬の青いキラメキ    全部受け止めて見逃さないように前を  向いて――――――    届け、さぁ背伸びしてうたった歌はほらみんなを結んでる    ひとり寂しくてふたり揃ってまた喧嘩したって    僕等なら絶対笑顔だ   Idon’tforgetいつまでも    真っ白なノート“好き”をつめこんだ気持ち忘れないよ    強く駆けるほど大事なモノを見失うけど    まだ震える足を踏み出して    隣の未来は手に余る一つ何を選ぶ―――――?    響け、今真っ直ぐな僕等の声はまた小さな魔法かけて    側にいるのならつまずいたってねぇ構わないよね    嘘じゃない繋いだ温もりIJUST feel you信じてて    届け、さぁ背伸びしてうたった歌はほらみんなを結んでる    ひとり寂しくてふたり揃ってまた喧嘩したって   僕等なら絶対笑顔だ It´s my story奏でよう」
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