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「仮に、そうだとしてもなんとかしたいと思ったらどうする？」
「本気でそう思うておるのならば我は止めん。だがこういうときぐらいは年長者の言うことは聞いておくべきじゃと思うがのう。
まぁ本当に今関わるならばそやつと疎遠な関係になる覚悟はしておくべきじゃの。」
「そうだな。お前の言うとおり今はやめておくべきなのかもな。」
さっきまではどうにかしたほうがいいと思っていた。だがコイツの話を聞いていると全くもって正論であるように聞こえてくる。
それに、そもそもなんとかしてあげたいと言うのは、完全に上から目線での言い方だ。こういう場合はこちらが対等以下でないと駄目だ。ならば協力したい、手伝いたいと自然に思うはずだ。だが俺が最初に思い付いたのはなんとかしてあげたい、だ。
最初からこうなのでは話にすらならない。ならばどちらにしろ今は関わるべきではないんだろう。悔しいが仕方ないと思う。
「さてこの話は終わりじゃが、まだ話はあるんじゃろ？」
「何故分かる？」
「さっき主は、悩みの１つは対人関係だと言うておった。ならばあと１つ以上、悩みがあるのが道理じゃ。」
「なるほどな。まぁあと１つ悩みがあるのは本当だ。」
「まぁ言わずもがなではあるがな。おそらくはこれからのこと、それも戦うことについてではないかの？」
「…正解だ。」
本当によく見ていると思う。さっきコイツは人の気持ちは簡単には測れないって言ってたが本当なのかと疑いたくなる。
「簡単なことじゃ。主は戦うことを決意した、覚悟した、とはいっても戦いを不安に感じないこととはまた別物じゃからの。」
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