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「神剣を使えるものが圧倒的に少ないですから他の強国に比べると弱いと言えます。ただ1人1人が持つ神剣は位が高いですからそこまで悲観する必要はないです。全ての国で見たらちょうど真ん中あたりだと思います。それでも戦い方しだいですが。」
1人の力は強くても油断はできないということか。無論俺にはそんな余裕はないが。
「では次です。ズベン・エス・カマリ皇国。この国は選民主義の強い国で、自分たちは神から選ばれたのだと信じています。その辺りの経緯を説明するとなると他のことも話さなければならなくなるので今はやめておきましょう。地形としてはグリーゼ大森林があることにより行軍の速度が落ちることが考えられます。敵も味方も見通しが悪いところで戦うことになるため奇襲への警戒が必要となります。」
「精神的にも疲労が出てくるからいろいろと考えないといけないということですか。」
「そういうことになりますね。今のところは主に敵対国への説明をしてましたが、次からはある程度交友がある等の理由から、戦争は起こらないと思われる国です。それはアンタレス王国、アルナスル共和国。この2国は先述したサダルメリク王国同様に警戒する必要はあまりないでしょう。ただしサダルメリク王国はこの2国と隣接しているため、もし攻められることとなれば救援に行くことになろうということは覚えておいてください」
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