斜陽

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 「どういうことだ?」  「どうもこうもない。言葉通りの意味じゃ。一先ずは外に出ろ。話はそれからじゃ」  情報が少ないから状況がわからない。もしかしたらコイツの悪戯なのかもしれない。だがこの焦り様は演技には見えない。なんにせよ今この段階で信用できそうなのはコイツしかいない。なればここは騙されてでもいいから少しでも行動して情報を集めるべきだろう。  「やることはわかったが出口はわからないぞ?」  「そんなの案内板みたいなのがあるじゃろ。まぁ構造は儂が覚えておる故それは心配はするな。では行くぞ」  部屋を出て階段を探す。ここは3階であるため外に出るには必然的に階段を使わなければならない。  「そこを右折して2つ目の角を左折、突き当たりまで進んだらそこを左折じゃ。そこに階段がある。」  部屋を出て、謎の声に従って通路を進んでいく。コイツは通路を確認しながら行けと言っていたが全力で走るとイチイチ見てる暇はない。とどのつまりはこの声に従うしかなくなる。  「やっぱり皆見てるよな」  先ほどは普通に歩いているだけでも見られていたのだ。ならこんな風に廊下を全力疾走していても見られるに決まっている。  「ッッハ!!…1階にに着いたぞ
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