4人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
しかし、返事はなかった。玄関を上がり、リビングのドアを開けた。
「あっ、お帰り!!今ご飯つくってるからね!!」
彼女は忙しそうに夕食の支度をしながら言った。
「これ見て!!今日はクリスマスだから、君にプレゼント!!」
僕は、ほこらしげにプレゼントを見せた。
「わぁー。前、私が欲しいって言ったやつじゃん!!ありがとう!!!!」
彼女は微笑みながら心から喜んでいる様子だった。彼女の嬉しそうな顔を見て、僕もまた素直にそっと彼女を抱きしめた。
「じゃあご飯にしよっか!!」
彼女はテーブルの上にごちそうを置いて言った。
『いただきま~す!!』
「うん!うまい!!」
「ほんと?」
「うん。ほんとだよ!!」
「よかったぁ。うまくできてるかどうか心配だったんだよ!!」
2人はそんな会話をしながら楽しそうに食事をした。
「じゃあ、そろそろケーキ食べよっか!!」
彼女はそう言うとキッチンからクリスマスケーキを持ってきた。そして、ろうそくに火をつけた。
「電気消して!」
僕は、電気を消して再び彼女と向かいあって座った。
「僕たち、これから先もずっと離れることはないよね?」
最初のコメントを投稿しよう!