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「あの教官は出世したくて仕方ないんだろうな…」
「俺を優遇しても出世なんて出来ないのにな…」
ユイヒは背伸びをし、空を見上げる。
空には太陽の光を浴びてキラキラと輝く黄金の竜が悠々と飛んでいた。
「そう言えばヒューイさんは今日帰って来るんだったな」
アッシュの言うヒューイとはユイヒの優秀な兄である。
黄金の竜に乗ることを許された騎士だ。
「相変わらず目立ちすぎる竜だ…」
ユイヒは精一杯の皮肉を吐き捨てた。
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